鬼に金棒(後門の狼ver.)

制作年月日:2012年9月
サイズ:S20号
材料:雲肌麻紙・顔料・膠・箔

『鬼に金棒』とは、「元々強いものが、更なる力を得てより強くなる事。」を指す諺です。
本作品では、金棒を得てより力を増した者(鬼)が、危機や厄災を押さえる様を想像して描いています。
ここでは「乗り超えにくいもの•不意に迫りくるもの」のイメージを[虎(前門の虎]と[狼(後門の狼)]の姿を借りて表し、それらを悠然と手なずける強者の姿を描いてみました。
作家自身が非情に弱い人間なので、日頃からこういった「強いものへの憧れ」が強く、それを形にしたものでもあるのですが、この者達の姿を見て下さった人の中でも、何か「奮い立つもの」を抱いてもらえたら幸いです。