月に跳ねる

制作年月日:2010年11月
サイズ:F20号
材料:雲肌麻紙・顔料・膠・箔
売約済

 空腹の老人に自らの身を焼いて捧げた後に月に昇る仏教説話や、月の模様が兎に見えたり、餅をついてみたりと、日本人には月と兎は非常に馴染みが深く、定番ともいえる組み合わせだと思います。
 『高く軽やかに「ふわり」と跳ねる一瞬』を画中に止めたく、可憐に咲く萩の茂みから、満月を目指して飛び跳ねる兎の姿を想像して描いたものです。