World

(C) KEN SHIOZAKI

制作年月日:2004年2月
サイズ:F50号(1167mm ×910mm)
材料:雲肌麻紙・顔料・膠・箔
個人蔵

 古代のインド人の宇宙観をモチーフにしています。

強大な蛇がとぐろを巻き、口で尻尾をくわえています�。その蛇のトグロの上に巨大な亀が乗っかり、亀の甲羅の上には三頭の象がいて、半球の大地を支えています�。大地の中央には、世界の中心にあるという須弥山(カイラス山)が四頭の象に支えられて高くそびえており、太陽や月はこの須弥山の周りを回ると考えられていました。

現在の人類は宇宙に飛び出して地球を眺める事は出来ても、宇宙の果てに行く手段は持っていません。という事は、世界中で古代の人達が思い描いてきた世界観の中には、もしかしたら真実に近いものがあるかもしれません、、。
現代人を遙かに超えるユニークな想像力の世界を、私なりに描き現してみたものです。