伺う

(C) KEN SHIOZAKI

制作年月日:2001年6月
サイズ:F10号(455×530mm)
材料:雲肌麻紙・顔料・膠・箔
個人蔵

 実家の老犬をモチーフにしています。とてもおとなしい性格の犬で、首輪を外してあげてもすぐには走り出してはいかず、振り返ったその表情からは一瞬戸惑いを感じている様に見えて仕方ありませんでした。

今現在自分の置かれている立場や所属すべき団体からいざ離れた(離された)時、多くの人は戸惑う事と思いますが、その時その人はどのような行動をおこすのでしょうか。
不慮の事態にも臆する事無く、常に自分のあるべき姿、進むべき方向性をしっかりと見定めて行動していきたい、、。
首輪が外れてしまった不安げな犬の姿に、そんな想いを込めて描き上げた作品です。