制作年：2001年6月
サイズ：変形４号(変形1号×3個組)
材料：雲肌麻紙・顔料・膠・箔
個人蔵
撮影：栗生浩一

　日本では初夢の中で「一富士、二鷹、三なすび」といえば、見ると縁起の良いものの組み合わせで広く知られています。
富士=無事、鷹=高く、なすび=事を成す。といった縁起を担いだ語呂あわせ的要素がかなり大きいとは思いますが、「夢」という自分の意識では操作できない領域だからこそ、人はその三つの単語の組み合わせに何か明るい希望や未来を見い出したいと考えてきたのでしょう。
菱形の形に収められた富士、鷹、なすびの三つの要素（Happy）が組み合わさって堅牢な立方体（Cube）の形が構成されています。
この「Happy Cube」は、いつまでも枕元でその人の持つ夢にささやかながら力を与え続ける様に、との願いを込めて描いた作品です。

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